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今回の療育コラムは発達障害と言われる中で自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)についてです。
※実際の判定には医師の診断が必要になります。
発達障害の中でも、**自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)**はよく知られているかと思いますが、それぞれの特徴や違いについてご紹介します。
1. 自閉スペクトラム症(ASD: Autism Spectrum Disorder)
ASDの特徴
ASDは、対人関係やコミュニケーションに困難を抱える発達障害で、特定の行動や興味に強いこだわりを持つことが特徴です。「スペクトラム」という言葉が示すように、症状の程度や特性には幅があります。
2. 注意欠陥・多動性障害(ADHD: Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
ADHDの特徴
ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。これらの特性が日常生活や社会活動に影響を与えることがあり、以下の3つのタイプに分けられることがあります。
不注意優勢型:集中力の欠如が主な特徴。
多動性・衝動性優勢型:落ち着きがなく衝動的な行動が目立つ。
混合型:不注意、多動性、衝動性が全て見られる。
ASDとADHDの違い
特徴 | ASD | ADHD |
---|---|---|
主な症状 | コミュニケーションや社会性の困難 | 不注意、多動性、衝動性 |
興味の範囲 | 限定的で特定の分野に集中する | 興味が次々と変わる |
感覚の特性 | 感覚過敏または鈍感 | 感覚の特性はあまり目立たない |
行動の特徴 | ルーティンや規則性を好む | 思いつきで行動することが多い |
支援のポイント
ASDへの支援
明確で予測可能な環境を提供する(例:スケジュールを視覚化する)。
コミュニケーションの方法を工夫する(例:絵カードやジェスチャーを使う)。
感覚過敏への配慮を行う。
ADHDへの支援
短い時間で課題を区切る(例:10分ごとに休憩を挟む)。
視覚的なリマインダーを活用する(例:チェックリスト)。
適度に体を動かせる環境を整える。
※支援のポイントは一例です。
ASDとADHDはそれぞれ異なる特性を持っていますが、どちらも個性として捉え適切な理解と支援を行うことで、本人が持つ可能性を最大限に引き出すことができます。
ご一読いただきありがとうございました🙇