【療育コラム】自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)について

2025.03.13

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回の療育コラムは発達障害と言われる中で自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)についてです。

※実際の判定には医師の診断が必要になります。

 

 

発達障害の中でも、**自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)**はよく知られているかと思いますが、それぞれの特徴や違いについてご紹介します。

1. 自閉スペクトラム症(ASD: Autism Spectrum Disorder)

ASDの特徴
ASDは、対人関係やコミュニケーションに困難を抱える発達障害で、特定の行動や興味に強いこだわりを持つことが特徴です。「スペクトラム」という言葉が示すように、症状の程度や特性には幅があります。

 

2. 注意欠陥・多動性障害(ADHD: Attention Deficit Hyperactivity Disorder)

ADHDの特徴
ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。これらの特性が日常生活や社会活動に影響を与えることがあり、以下の3つのタイプに分けられることがあります。

不注意優勢型:集中力の欠如が主な特徴。

多動性・衝動性優勢型:落ち着きがなく衝動的な行動が目立つ。

混合型:不注意、多動性、衝動性が全て見られる。

 

ASDとADHDの違い

特徴 ASD ADHD
主な症状 コミュニケーションや社会性の困難 不注意、多動性、衝動性
興味の範囲 限定的で特定の分野に集中する 興味が次々と変わる
感覚の特性 感覚過敏または鈍感 感覚の特性はあまり目立たない
行動の特徴 ルーティンや規則性を好む 思いつきで行動することが多い

 

支援のポイント
ASDへの支援

明確で予測可能な環境を提供する(例:スケジュールを視覚化する)。
コミュニケーションの方法を工夫する(例:絵カードやジェスチャーを使う)。
感覚過敏への配慮を行う。

 

ADHDへの支援

短い時間で課題を区切る(例:10分ごとに休憩を挟む)。
視覚的なリマインダーを活用する(例:チェックリスト)。
適度に体を動かせる環境を整える。

 

※支援のポイントは一例です。

ASDとADHDはそれぞれ異なる特性を持っていますが、どちらも個性として捉え適切な理解と支援を行うことで、本人が持つ可能性を最大限に引き出すことができます。

 

ご一読いただきありがとうございました🙇